Nintendo Switch2の登場により、ゲーム配信を始めてみたいという声がさらに高まっています。
この記事を読んでいる方の中にも、Switch2をきっかけにゲーム配信をしてみたいという方がいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、「本体だけで実況配信できるの?」「何があれば録画できるの?」といった疑問を持つ人も多いはず。
実は、Switch2本体には短時間の録画機能があるものの、長時間録画や実況配信には非対応。
そのため、YouTubeやTwitchでの本格配信には、外部機器や配信ソフトの導入が必須となります。
この記事では、これからSwitch2で配信・録画を始めたい人に向けて、必要なガジェットの選び方から、設定方法、トラブル対処法までを徹底解説。
「初心者でもできる?」「おすすめ機材はどれ?」といった疑問にも答えながら、初めてでも安心して配信デビューできるノウハウをお届けします!
まず知っておきたい!Switch2の録画・配信の基本
Nintendo Switch2では、前モデルと同様に本体だけでの簡易的な録画に対応しています。
特定のゲームではプレイ中にボタンを長押しすることで直近の30秒程度の映像を保存できますが、長時間の録画や実況付きのライブ配信は非対応です。
そのため、本格的に録画や配信を行いたい場合は「外部機器の導入」が必須となります。
とくにYouTubeやTwitchなどで実況配信を始めたい方には、キャプチャーボードを使ってSwitch2の映像をPCに取り込み、配信ソフト(OBS Studioなど)を使って配信するのが王道の方法です。
SwitchとSwitch2の録画機能自体には大きな差はありませんが、映像出力の規格が「ウルトラハイスピードHDMI」へと変更された点に注意が必要です。

旧Switchで使っていたHDMIケーブルや一部のキャプチャーボードがSwitch2で使えないケースもあるため、周辺機器の互換性は事前に確認しておくのが安心です。

まとめると、Switch2単体でできるのは「短時間の録画」まで。
実況や高画質録画・ライブ配信をしたい場合は、PC+キャプチャーボード+配信ソフトの環境が必要になります。
Switch2配信・録画に必要なもの【基本セット】
Switch2で本格的な配信・録画をするには、いくつかの外部機器やソフトが必要です。
ここでは、最低限そろえておきたい基本セットを紹介します。
キャプチャーボード
Switch2の映像をPCに取り込むために必須なのがキャプチャーボードです。

キャプチャーボードは、ゲーム機などの映像および音声をパソコン内に取り込み
録画や編集、配信ができるようにするハードウェアのことです。
キャプチャーボードには大きく分けて、USBで簡単に接続できる「外付けタイプ」と、デスクトップPCのマザーボードに直接組み込む「内蔵タイプ」があります。
ちなみに初心者には断然外付けタイプがおすすめ。セットアップも簡単で、PCに負荷をかけすぎずに済みます。
配信用マイク
ゲーム実況や雑談配信において、音質は視聴者満足度を左右する重要な要素です。
手軽に始めたい方にはUSB接続でPCに挿すだけのUSBマイク、こだわりたい人にはオーディオインターフェースが必要なXLRマイクという選択肢があります。

初心者の方は、まずはUSBマイクから初めて見るのもおすすめです。
パソコンの必要スペック
配信・録画を快適に行うには、PCスペックも重要です。最低ラインとしては以下が目安です:
- CPU:Core i5 第10世代以上
- メモリ:16GB以上
- グラボ:NVIDIA GTX 1650以上
動画の処理はCPUとGPU両方に負荷がかかるため、ゲームプレイと同時に録画・配信をするならミドルスペック以上のゲーミングPCが理想です。
なお、ノートPCでも可能ですが冷却性能や拡張性に注意。
デスクトップPCの方が余裕をもって作業できます。
配信用ソフト(OBS Studioなど)
配信・録画を行うには、映像や音声の取り込み、編集、出力を担う配信ソフトが必要です。定番はなんといってもOBS Studio(Open Broadcaster Software)。
- 無料・オープンソースで機能豊富
- Windows/Mac両対応
- YouTube・Twitch・ニコ生など各種配信サイトに対応

複数の映像ソースの合成、テロップ挿入、音量調整なども自在で、初心者からプロまで幅広く使われています。
初めての人でも、設定ガイドが豊富なので安心です。
【接続・設定ガイド】Switch2で配信を始める手順
必要な機材がそろったら、次は実際の接続と設定に進みましょう。
初めての人でも迷わず配信を始められるよう、順を追って解説していきます。
接続の流れ(Switch2 → キャプチャーボード → PC → OBS)
Switch2でゲーム画面を配信する基本的な流れは、以下の通りです。
- Switch2とキャプチャーボードをHDMIケーブルで接続
- キャプチャーボードをUSBでPCに接続
- PCでOBS Studioを起動し、映像と音声を取り込み
この構成で、Switch2の映像がパソコンに表示されるようになります。
遅延の少ない「パススルー対応」のキャプチャーボードを使えば、別モニターでリアルタイムにプレイしながら配信も可能です。

ちなみにSwitchの配信では「TVモード」にしておく必要があります!
OBS Studioの基本設定
OBS Studioの設定は、配信の“土台”を作る大切なステップ。まずは最低限の設定を済ませましょう。
- シーンの追加:シーンは画面構成の単位です。「ゲーム画面用」など用途ごとに作成。
- ソースの追加:「映像キャプチャデバイス」を選び、キャプチャーボードを指定すればSwitch2の映像が表示されます。
- マイクの設定:「音声入力キャプチャ」で使用するマイクを選択。ノイズ除去などのフィルターも適用可能です。
配信先の設定(Twitch・YouTube Live など)
「設定」→「配信」→サービスを選択し、配信キーを入力します。
配信キーは各プラットフォームの配信管理画面から取得できます。
録画時の設定(録画形式・保存先・解像度)
配信せずに録画だけ行いたい場合は、「出力」タブから録画設定をカスタマイズしましょう。
- 録画形式:MP4またはMKVがおすすめ(編集ソフトとの互換性◎)
- 保存先:録画ファイルを保存するフォルダを指定
- 録画品質:高品質(高ビットレート)を選べば画質がアップ。ストレージ容量に注意。
- 解像度:1080p(1920×1080)が一般的。PC性能によっては720pを選ぶと安定します。
このようにOBS Studioを使えば、配信も録画もワンストップで対応可能。
一度設定してしまえば、あとは簡単に繰り返し使えるので安心です。
Switch2配信で守るべきルールや禁止事項はある?
Switch2を使って録画・配信を始める際、ただ機材やソフトを揃えればOK…というわけではありません。
任天堂が定めるガイドラインや、配信プラットフォームごとの規約をしっかり守ることが、トラブルを防ぐ上でとても大切です。
任天堂の「ネットワークサービスにおける著作物の利用に関するガイドライン」
任天堂は個人によるゲーム実況や配信を原則として認めていますが、以下の点には注意が必要です。
- 営利目的(商用利用)での使用は禁止:
ただしYouTubeパートナープログラムなど公認の収益化手段はOK - 任天堂が提供する著作物(音楽・映像など)を二次利用しない:
動画の切り抜きやBGMの再利用などは禁止 - 不適切な内容・違法行為と結びつく配信は禁止:
誹謗中傷、違法ソフトの使用、差別的言動などは厳禁 - 企業・団体による配信は事前許諾が必要
最新のガイドラインはこちら ▶︎ 任天堂著作物の利用に関するガイドライン
配信プラットフォームごとの規約にも注意
YouTube LiveやTwitchなど、それぞれの配信サービスにも独自の利用規約・コミュニティガイドラインがあります。
以下のような点は要チェックです:
- 著作権で保護された楽曲や映像の使用はNG(自動ミュート・BANのリスクあり)
- 過度な暴力・差別的言動はアカウント停止の対象
- 視聴者を煽るような行為や、モデレーションの放棄も違反対象になることがある
配信前に確認しておきたいポイント
- 「配信OKタイトルかどうか」を確認
(※一部のソフトでは実況NGな場合あり) - ゲームのネタバレ配信に制限がある場合も
(特に発売直後のタイトル) - 音楽や効果音なども、BGMに注意
(公式BGMでも著作権の問題が発生することも)
初心者〜本格派まで!おすすめガジェット一覧
初心者向け|安くて簡単に始めたい人に
これから配信を始めたい方にぴったりなのが、UVC対応(ドライバ不要)のキャプチャーボードと、USB接続の簡易マイク。
難しい設定なしに接続でき、OBSなどのソフトでもすぐ認識されます。
キャプチャーボード:GV-USB3/HD(I-O DATA)
- UVC対応で、USBポートに挿すだけで使える
- 解像度は1080p/60fpsで十分キレイ
- 価格も1万円前後とお手頃
USBマイク:FIFINE K669B
- 5000円未満で手に入るエントリーモデル
- ノイズも少なく、クリアな声を収録できる
- ノートPCでそのまま使えるのも魅力
中級者向け|映像・音質にこだわりたい人に
「見やすい映像・聴きやすい音声」にこだわりたいなら、ワンランク上の機材がおすすめ。配信に慣れてきたら買い足すというのもありです。
機材をアップデートすれば録画データの品質や配信の安定性が段違いになります。
キャプチャーボード:Elgato HD60X
- 4K60fpsパススルー対応
- HDRやVRRにも対応しており、最新ゲーム機との相性◎
- 低遅延でゲームプレイも快適
コンデンサーマイク:Blue Yeti + ポップガード
- 多指向性対応で、配信・ナレーションに最適
- USB接続で簡単、高音質
- ポップガードを併用すれば吹かれ音も防げる
本格派向け|実況+編集+収益化まで見据える人に
「本気で配信を仕事にしたい」「動画編集や収益化も視野に入れている」
そんな方には、PC内蔵型キャプボやXLRマイク+オーディオインターフェースがおすすめです。
内蔵キャプチャーボード:AVerMedia Live Gamer 4K(GC573)
- 4K60fps HDR録画対応
- PCIeスロットに直接接続で、転送速度が非常に安定
- 複数配信ソフトで同時利用可能な高性能モデル
XLRマイク:Audio-Technica AT2020
(+Focusrite Scarlett Solo)
- スタジオ品質の音声が録れるプロ仕様
- 音の厚み・解像度が違うため、長時間の配信でも聴き疲れしにくい
- エコーやコンプレッサーなどエフェクトも細かく調整可能

ここまで揃えれば、YouTubeやTwitchでの本格配信・収益化も夢ではありません。
Switch2配信でよくあるトラブルとその解決法
配信や録画の準備が整っても、いざ始めてみると「映像が映らない」「音が出ない」「配信がカクつく」といったトラブルに直面することがあります。
ここでは、初心者がつまずきやすい問題とその対処法を解説します。
「映像が映らない」「音が出ない」問題
配信開始直後に「画面が真っ暗」「ゲーム音が聞こえない」というケースは非常に多いです。まずは以下をチェックしましょう。
- HDMIケーブルの接続順を確認
一度PCやモニターとの接続を抜き差しし、「Switch2 → キャプチャーボード → PC」の順に正しく接続されているかを確認します。 - キャプチャーボード側の入力ソースが正しいか
OBSなどのソフトで、映像入力ソース(Video Capture Device)が正しく選ばれているかチェックしましょう。 - 音声がミュートになっていないか
OBSやPC側の音量設定を確認。マイクやゲーム音のミキサーが「ミュート」になっているケースはよくあります。
「配信がカクつく・遅延する」
映像がスムーズに表示されない、音が遅れて届くといった問題は、PCスペック不足やOBSの設定ミスが原因です。
- CPUやGPUが配信に耐えられているか確認
特にノートPCではCPUの負荷が限界を超えるとフレームレートが落ちがちです。 - OBSの出力設定を軽めに調整
「出力→エンコーダ」でx264よりも「ハードウェアエンコード(NVENCなど)」を選ぶとPCへの負荷が軽減されます。
解像度は1080pから720pに落とすだけでも劇的に改善することがあります。
「マイクが認識されない」
音声がまったく拾われない場合は、マイクの接続や設定に問題があるかもしれません。
- PC側のマイク設定を確認
「サウンド設定」から入力デバイスが正しく選択されているか、音声バーが動いているかを確認しましょう。 - OBSのマイク設定を再確認
「音声→マイク/Auxiliary Audio Device」で使いたいマイクが選ばれているかチェック。 - ドライバの再インストール
特にXLRマイク+オーディオインターフェースを使用している場合、ドライバの更新や再インストールが必要なケースもあります。
Q&A|配信初心者のよくある質問
キャプチャーボードってどこで買うべき?
信頼できる販売元で購入するのが基本です。おすすめは以下の通りです。
- 家電量販店(ヨドバシ、ビックカメラなど):店舗で実物を見ながら選べる。スタッフのアドバイスも受けられます。
- Amazon・楽天などの大手通販サイト:レビュー数が多く、価格比較がしやすいのがメリット。並行輸入品や非正規品には注意しましょう。
- メーカー公式ストア(Elgato、AVerMediaなど):最新モデルの入荷やサポート体制が万全。
OBS以外のおすすめ配信ソフトは?
OBS Studioは無料で高機能なため定番ですが、他にも選択肢があります。
- Streamlabs(OBSベース):UIが初心者向けで、配信レイアウトもテンプレが豊富。YouTubeやTwitchに手軽に接続できます。
- XSplit Broadcaster:直感的な操作性が魅力。有料プランでプロ仕様の機能も使えます。
- NVIDIA ShadowPlay(GeForce搭載PC向け):簡易的な録画・配信が可能。軽量で使いやすく、設定も少なめ。
無線接続(Wi-Fi)でも配信できる?
可能ではありますが、有線接続(LANケーブル)推奨です。
Wi-Fi環境だと、以下のリスクがあります。
- 通信の安定性が低く、配信が途中で途切れる可能性がある
- 遅延が発生しやすく、映像や音声がズレる場合も
- OBSでのビットレート調整が難しくなることも
安定した配信を目指すなら、ルーターとPCをLANケーブルで接続するのがベストです。
Switch2だけで実況録画する方法はある?
Switch2本体だけで録画・実況を行う機能は現時点では限定的です。
- 録画機能は30秒程度の短時間キャプチャが中心
- マイク音声を同時に録音する機能は非対応
- 長時間の実況動画を撮るには外部機材(キャプチャーボード+マイク)が必須
簡易的なクリップ録画なら本体でも可能ですが、本格的に配信・録画をしたいなら外部機器を導入しましょう。
まとめ|Switch2配信デビューは環境づくりがカギ!
Switch2での配信は、もはや一部の配信者だけのものではありません。ガジェットや設定環境さえ整えれば、誰でも気軽にスタートできる時代です。
「難しそう…」と感じている方も、まずは録画から始めてみるのがおすすめ。機材の扱いに慣れてきたら、徐々にライブ配信にもチャレンジしてみましょう。
大切なのは、“やってみたい”という気持ちと最初の一歩を踏み出すこと。
PC初心者でも、この記事を参考にしながら進めれば、きっと配信デビューが叶います!
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