在宅ワークが日常化した今、作業効率や快適性を高めるためにはきちんとした道具選びが重要。その中でも、意外と見落としがちなのがマウスです。
「とりあえず使えるものでいいや」と思っていませんか?
実はマウスの選び方次第で、手首の疲れ方、操作のスムーズさ、作業スピードまで大きく変わってきます。
様々なブランドから多彩なタイプのマウスが登場しているので、せっかくなら特徴を知り、自分に合ったマウスがどれなのかを探してみましょう。
この記事では
「そろそろマウスを買い替えたい」
「在宅ワークで使いやすいマウスはどれ?」
このように考えている方に向け、タイプ別マウスの特徴や違いを徹底比較し、在宅ワークに最適な一台を選ぶためのポイントを解説します。

数千円で買えるものもあるので、ぜひチェックしてみてください!
在宅ワークを快適にするならマウスにこだわろう!
「マウスなんて、どれも同じでしょ?」
──実はこれ、私が在宅ワークを始めた当初に抱いていた正直な感想です。
ところが、使い心地に不満を感じながらも数ヶ月間使い続けていた結果、右手首の痛みや肩の凝りが日に日に増していきました。作業時間が長くなるほど、クリック動作ひとつが苦痛になるほどに…。
そんなとき、思い切ってエルゴノミクス形状のワイヤレスマウスに買い替えたことで、劇的に状況が改善しました。
マウスを変えると、こんなに変わる!
- 手の疲れが激減
→ 自然な握りの形状により、手首や指先に余計な力が入りにくくなる - 肩こり・首の重さも軽減
→ 無意識に肩が上がっていたことに気づき、姿勢が改善 - ポインターの精度が上がって作業効率アップ
→ 特に画像編集や細かい操作が必要な場面で大活躍 - コードの煩わしさがなくなる(ワイヤレス化)
→ デスクがスッキリしてストレスが軽減
私が感じたのは、「毎日使う道具だからこそ、こだわる価値がある」ということ。
もちろん感じ方には個人差があるので、上記の効果が必ず約束されるというわけではありません。ですが、今のマウスにストレスを感じている方は、選び直してみる価値があるかもしれません。
在宅ワークでは自分の身体が資本です。たかがマウス、されどマウス。
ほんの数千円の投資で変えられるので、ぜひこの機会にチェックしてみることをおすすめします。
接続方式の違い|ワイヤレスと有線はどちらがおすすめ?
ひとことでマウスといっても、その種類はさまざま。まずはどんなマウスがあるのかを理解し、自分に合ったものをチョイスすることが重要です。
一番最初にチェックしたいのが「接続方式」。
有線・無線・Bluetooth様々なタイプが存在していますが、それぞれにメリット・デメリットがあり、「これだ!」と思えるものは用途によって違ってきます。
ここでは代表的な3つの接続方式の特徴を比較しながら、選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。
有線接続
メリット:
- 遅延がほぼなく、反応が非常に安定している
- 電池切れの心配がないため、長時間の作業にも安
- ドライバ不要で、差し込めば即使えることが多い
デメリット:
- ケーブルが動作の邪魔になる場合がある
- デスク上がごちゃつきやすく、収納性にやや劣る
ゲームや細かい作業でマウスの精度を重視したい方には、いまだに有線マウスを選ぶ人も多いです。
とにかく「安定重視・電池いらず」なのが魅力です。
無線(USBレシーバー)接続
メリット:
- USBポートにレシーバーを挿すだけで即使える簡単さ
- 有線に比べてデスクがすっきりし、取り回しも快
- 通信の安定性が高く、反応も比較的良好
デメリット:
- USBポートを1つ占有する
- レシーバーの紛失リスクがある(特にモバイル用途)
- 電池やバッテリーの管理が必要
在宅ワーカーにとっては「有線の煩わしさをなくしつつ、安定した接続が欲しい」というニーズにぴったり。
私も自宅ではUSBレシーバータイプを愛用しています。
Bluetooth接続
メリット:
- レシーバー不要でUSBポートを消費しない
- 複数デバイス間での切り替えがスムーズ(マルチペアリング対応モデルなど)
- 持ち運びにも便利
デメリット:
- PC側にBluetooth機能が必要(古いPCには非対応のものも)
- 一部環境では接続が不安定になることがある
- 起動時やスリープ復帰後に認識されにくい場合がある
特にノートPCやタブレットと一緒に使いたい人、USBポートが少ないMacユーザーに人気です。
ただし、接続の安定性には機器相性の個体差もあるため、レビューを確認するのがおすすめです。
結局どれを選ぶべき?
利用シーン |
おすすめ接続方式 |
---|---|
PCゲームや高精度な作業に集中したい |
有線 |
デスク上をスッキリさせたい・一般的な在宅作業 |
無線(USBレシーバー) |
複数のデバイスで使い回したい/USBポートが少ない |
Bluetooth |
読み取り方式の違い|センサーの種類で動作精度が変わる
マウス選びで見落としがちなのが「センサーの種類」です。
この“読み取り方式”によって、マウスの動きの正確さや使える場所が大きく変わります。
光学式(赤色LED)
マウスとしてはもっともポピュラーな方式で、多くのエントリーモデルや安価なマウスに採用されているのが赤色LEDの光学式センサーです。
- 一般的な机(木目・マットな表面)ではスムーズに動作
- 構造がシンプルなので価格も安く、初心者にぴったり
- 読み取り精度は★☆☆
ただし、ガラスやツヤのある面(鏡面・光沢天板)では正確な読み取りが難しいため、マウスパッドの併用が推奨されます。
筆者も昔は光学式を使っていましたが、白い光沢デスクでは反応が悪く、作業のたびにイライラ…。そのときにはパッドを敷いて解決しました。
BlueLED(ブルーLED)
赤色LEDよりも短波長の青色LEDを使用することで、読み取り精度が向上したタイプです。
現在は光学式の中でも主流になりつつあります。
- ホコリや凹凸を検知した上で読み取れる
- トラッキング精度が高く、コスパが良い
- 読み取り精度は★★☆
価格もリーズナブルなモデルが多く、「価格と性能のバランス」で選ぶなら最もおすすめのセンサー方式です。
レーザー式
レーザー式は、可視光を使うLEDタイプと異なり、不可視のレーザー光を使って表面の凹凸を高精度に読み取る方式です。
- ガラスや光沢のある机などにもしっかり対応
- 特殊な素材の天板でも反応が良い
- 読み取り精度は★★★
ただし読み取り精度が高い一方で、マウスを少し浮かせただけでもポインターが動いてしまう傾向があり、細かいトラッキング作業には向かない場面もあります。
IR LED(赤外線)
赤外線LEDを利用していて省電力。読み取り精度については光学式(赤色LED)と同程度。
- 省電力で電池が長持ちしやすい
- 軽めのものが多く、モバイルにもおすすめ
- 読み取り精度は★☆☆
在宅ワークオンリーというよりは、外出先でもマウスを使いたいという方におすすめできる方式です。
サイズ・形状の違い|エルゴノミクスマウスの魅力は?
マウスは「どれも似たような形」と思いがちですが、実はサイズや形状の違いも、作業効率や疲労感に大きく影響します。
在宅ワークでは使用時間が長くなりがちなので、自分の手の大きさや使用スタイルに合った形状を選ぶことが重要です。
エルゴノミクスマウス
エルゴノミクス(人間工学)設計のマウスは、手首や指に無理な力がかからないよう、自然な角度で握れる構造になっています。
中でも縦型(垂直型)のマウスは、手首のねじれを最小限に抑え、腱鞘炎や手首の疲労を軽減できそうな点が人気。
また、マウス全体に厚みがあり、手のひら全体で包み込むように持つスタイルなので、長時間の作業でも筋肉の緊張が少なく、リラックスした姿勢をキープしやすいです。
コンパクトマウス
一方でコンパクトマウスは、小型軽量で持ち運びに便利なのが最大のメリット。外出先でのモバイル作業や、省スペースで作業したい人にとっては最適な選択肢です。
バッグにすっぽり収まるサイズ感で、ノマドワーカーや学生、在宅と外出を併用するワーカーにも人気。
ただし、マウス本体が小さいぶん、手のひらや指をしっかり支える構造にはなっていないため、長時間の使用ではやや疲れやすいことも。
特に手の大きい人は、握りにくさや指の詰まり感を覚えるかもしれません。
機能の違い|トラックボールマウスは初心者でも使える?
マウスには「クリックして動かす」以外にも、さまざまな機能性を備えたタイプがあります。
中でも注目されているのがトラックボールマウスと静音マウス。
それぞれ、作業スタイルや作業環境に合わせて選びたい注目アイテムです。
トラックボールマウス
本体を動かさず、指先でボールを転がしてカーソル操作ができるのが最大の特徴。机の上にマウスを動かすスペースが必要ないため、省スペースな作業環境にぴったりです。
腕を大きく動かす必要がなく、手首や肩の負担も少ないため、腱鞘炎や肩こり対策にも効果的。
わたしも最初は「クセが強そう」と敬遠していましたが、数日使うと慣れ、「もっと早く使えばよかった!」と感じるようになりました。
ただし、操作に慣れるまでは少しコツが必要。すぐに使えるマウスを探したいという初心者さんにはおすすめできません。
初めて使う人は、ポインタのスピード設定などを調整しながら、自分の使い方に合うように工夫してみるといいでしょう。
静音マウス
「カチカチ」というクリック音が気になる方には、静音マウスがおすすめ。クリック音を最小限に抑えたスイッチ構造で、夜間作業や静かな空間でも快適に使えます。
たとえば、家族が寝ている横での作業や、カフェ・図書館での作業中など、「周囲への配慮が必要なシーン」でも音を気にせずに使えるのが魅力。
最近では、静音性とともに機能性も充実したモデルが増えており、ワイヤレス・エルゴノミクス・高感度センサー搭載タイプなど選択肢も豊富です。
【おすすめ10選】在宅ワーク・テレワークに使えるのはコレ!
1. ロジクール MX Master 3S
![]() |
価格:14700円 |
特徴:静音クリック、精密なスクロール、複数デバイス間の切り替えが可能。
- おすすめポイント:長時間の作業でも疲れにくく、プロフェッショナルな作業に最適。
2. ロジクール M590 Multi-Device Silent
![]() |
Logitech M590 マウス 静音 無線 7ボタン サイレント ワイヤレス Bluetooth M590GT Logicool ロジクール ブラック 価格:18918円 |
特徴:静音設計、2台のデバイス間での切り替えが可能。
- おすすめポイント:静かな環境での作業や、複数デバイスを使用する方に最適。 
3. エレコム M-XGL10DBシリーズ
![]() |
エレコム 無線マウス ワイヤレスマウス EX-G 握りの極み 無線 ワイヤレス マウス 5ボタン Lサイズ BlueLED Windows11 対応 M-XGL10DBBK 価格:3278円 |
- 特徴:エルゴノミクスデザイン、5ボタン搭載。
- おすすめポイント:手にフィットする形状で、長時間の作業でも快適。
4. バッファロー BSMBW325シリーズ
![]() |
バッファロー マウス 無線 ワイヤレス 静音 5ボタン 【戻る/進むボタン搭載】dpi切替 BlueLED ホワイト BSMBW325WH 価格:2094円 |
- 特徴:静音設計、BlueLEDセンサー搭載。
- おすすめポイント:コストパフォーマンスに優れ、基本的な機能を備えたモデル。 
5. サンワサプライ MA-WBL153シリーズ
![]() |
SANWA SUPPLY(サンワサプライ) 静音ワイヤレスブルーLEDマウス(5ボタン) MA-WBL153 価格:3388円 |
特徴:Bluetooth接続、3ボタン搭載。
- おすすめポイント:Bluetooth対応で、レシーバー不要のシンプルな接続が可能。
6. エレコム M-XT3DRBK トラックボールマウス
![]() |
エレコム ELECOM トラックボールマウス ワイヤレス 無線 親指操作タイプ 6ボタン チルト機能付 高性能 M-XT3DRBK ブラック 価格:4980円 |
- 特徴:トラックボール搭載、エルゴノミクスデザイン。
- おすすめポイント:省スペースでの操作が可能で、手首への負担を軽減。
7. ロジクール M350 Pebble
![]() |
価格:3600円 |
特徴:コンパクトデザイン、静音クリック。
- おすすめポイント:持ち運びに便利で、外出先での使用にも最適。
8. マイクロソフト Bluetooth モバイル マウス 3600
![]() |
価格:6600円 |
特徴:Bluetooth接続、4方向スクロール。
- おすすめポイント:シンプルなデザインで、MacやWindows両方に対応。
9. エレコム M-DPT1MRBK トラックボールマウス
![]() |
エレコム 有線/ワイヤレス(2.4GHz)/Bluetooth対応 人差し指トラックボールマウス 8ボタン(ブラック) チルト機能 1000万回耐久 M-DPT1MRBK 価格:8980円 |
特徴:親指操作のトラックボール、8ボタン搭載。
- おすすめポイント:多機能でカスタマイズ性が高く、効率的な作業が可能。
10. ロジクール G304 LIGHTSPEED ワイヤレス ゲーミングマウス
![]() |
価格:5100円~ |
特徴:高速ワイヤレス接続、軽量デザイン。
- おすすめポイント:ゲーミング用途だけでなく、高速な操作が求められる作業にも適しています。
マウス選びで気をつけておくべきポイント・注意点
利き手に対応しているかチェック
意外と見落としがちなのが「左右の利き手」。
多くのマウスは右手用の形状になっているため、左利きの方は両対応(左右対称)か、左手専用モデルを選ぶのがベターです。
また、エルゴノミクス(人間工学)マウスは右手専用設計が多いため、しっかり対応表記を確認しましょう。
バッテリー持ちや充電方式の確認
ワイヤレスマウスの場合は、バッテリー性能も重要なポイントです。
- 乾電池式:コンビニでも電池を手に入れやすく、出先でも安心。ただしコストがかかることも。
- USB充電式:エコで経済的。ただし、バッテリーが切れると使えない時間が発生するため、急速充電対応だとより便利。
週に何時間使うかによって、最適な方式は異なります。
OSとの互換性(Windows/Macなど)を確認
マウスによっては、Windows専用/Mac対応外/一部機能制限ありというケースも。
Bluetooth接続や専用ドライバの有無によっては、接続できてもホイールボタンが効かない…なんてことも。
購入前に「対応OS」の欄は必ずチェックしておきましょう。
予算とコスパを考慮する
高性能モデルには魅力的な機能がたくさんありますが、自分の使用目的に見合ったスペックかどうかも重要です。
- 1日数時間しか使わない → コスパ重視のベーシックモデルでもOK
- 1日8時間以上使用 → エルゴノミクス設計や静音・高速反応モデルが◎
「高ければ快適」というわけではなく、自分の用途に合った価格帯を選ぶことが後悔しないコツです。
デスク環境に合っているか
最後に大事なのが、ご自宅のデスク環境との相性です。
- スペースに余裕がない → コンパクトな小型マウスがおすすめ
- ガラス天板のデスクを使用 → レーザー式でないと読み取れないことも
- 膝上で作業することが多い → トラックボールマウスが便利
自宅環境にマッチしないマウスを選ぶと、「思うように動かない」「邪魔になる」と感じてしまうこともあるため、要注意です。
在宅ワークのマウスに関してよくある質問(Q&A)
Q. Mac対応かどうかはどうやって見分けるの?
A. 製品スペック表やパッケージに「Mac対応」と記載があるものを選びましょう。
ドライバー不要のマウスは基本的に使えますが、ジェスチャー機能などが使えない場合も。
Q. ワイヤレスは接続が切れやすい?
A. Bluetooth接続では稀に不安定になることがあります。
安定性を求めるならUSBレシーバー型が無難です。
Q. 家族が寝てる横で作業。音が静かなマウスってある?
A. 静音マウスがおすすめ。クリック音がほとんどしない設計で、深夜作業や会議中にも最適です。
Q. 手が疲れにくいマウスが欲しいのですが・・・
A. エルゴノミクスマウスやトラックボール型が好評。
リストレストと併用することでさらに負担軽減に。
Q. 会社と自宅両方のPCで使えるマウスが欲しい
A. マルチペアリング(デバイス切り替え)対応マウスが便利です。
Bluetooth対応+USBレシーバー付きモデルも選択肢に。
リストレスト付きマウスパッドでさらに快適に
![]() |
価格:1000円 |
どんなに性能の良いマウスを使っていても、手首への負担を放っておくと疲労はたまる一方。そんな悩みを軽減してくれるのが「リストレスト付きマウスパッド」です。
リストレストとは、マウスパッドの手前にあるクッションのような部分で、手首の高さを支える役割があります。これにより、手首の角度が自然に保たれ、腱鞘炎や疲労感の予防にもつながります。
素材にはジェルタイプや低反発ウレタンなどがあり、冷感重視、やわらかさ重視など、好みに合わせて選べるのも魅力。私も導入してから、長時間作業後の手首のだるさが軽減されました。
作業中の「地味にストレス」を減らすためにも、マウスとセットで導入したいアイテムです。滑り止め付きのものを選べば、安定性も◎。
デスク環境の快適度が一段アップしますよ。
まとめ・関連記事
マウス選び一つで、在宅ワークの快適性は大きく変わります。
接続方式・センサー・サイズ・形状・機能など、自分の用途と環境に合ったモデルを選ぶことが、長く快適に働くための第一歩です。
この記事が、あなたにぴったりのマウスを見つけるヒントになれば幸いです。
▼関連記事リンク


コメント